筆者は北京で旅行を学ぶ大学院生。妻は中国人。明るい話題の少ない日中関係ですが、将来に向けて建設的な提案を行なっていけたらと思ってます。末永くよろしくです。
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CCTV《同楽五洲》出演記

中国の社会ニュースから、メディアで取り上げられない裏事情までを扱うブログ、
遠走高飛
でおなじみのpinpinさんから、先週CCTV(中国中央テレビ)の某番組へ出演しませんかとの紹介をいただきました。二つ返事で引き受け、昨日収録を終えてきました。

出演することになったのは、毎週土曜日の午後と晩にCCTV4で放送されている《同乐五洲》という番組。毎週7つの国から7人の外国人ゲストと3人の中国人専門家を呼んで、一つの話題についてそれぞれの文化を語りましょうという趣旨の番組です。今回は『贈り物』がテーマで、僕のほかに、アメリカ・カメルーン・ベトナム・アルジェリア・アルメニア・ブルガリアからの留学生や滞在員が集まってました。

ちなみにこの番組の司会者は、日本留学経験もあり、NHK教育テレビ『中国語会話』のアシスタントや、テレビ朝日『トゥナイト2』のレポーターを務めていた経験もある朱迅(女性)。番組収録中は中国語でしたが(当たり前か)、楽屋裏では日本語で日本滞在中のことなんかを話してくれました。
日本の某社で働いていた時、バレンタインデー(ホワイトデー?)に男の上司が箱詰めパンティを持ってきて、「一人一つや、持ってけー」と配った事、他の女性社員があまりにも普通にもらっていくので、自分ももらって帰ったことなんかを話してくれました。「日本って、ほんと開放的だよねー」と言ってましたが、これって普通なんですかね。僕は唖然としてしまいましたが…。


先週土曜日は、打ち合わせ会とのことで、テレビ局初出勤だったんですが、中国でテレビを作る事の難しさがうかがえました。舞台裏の秘密をいくつかどうぞ。

打ち合わせが始まるやいなや、プロデューサーが中国人の専門家に一言。「皆さんには中国の『贈り物』文化について語っていただくわけですが、くれぐれも視聴者に『役人の賄賂』を連想させるような内容はお控えください」。日本ならこういう爆弾発言の方が視聴率が取れて喜ばれそうだけど、そこはお国柄の違い。メディアは党の犬ですから。専門家たちも「そんな事は言われなくても分かってます」てな感じで、うなずいてました。

『国家間の贈り物』というテーマがあったのですが、「中国は友好のシンボルとしてパンダを贈っている」との専門家の発言に、問題発生。別のところから「パンダと言えば、トゥアントゥアンとユェンユェン(中国が台湾に贈りたがっている二頭のパンダ)だよなあ」。「いやまて、これは視聴者に『台湾は国だ』というメッセージを与えかねないか?」。「俺はこんな事で首を飛ばされたくないぞ」。「確かに。パンダには触れないことにしよう」。「いや、でも故意にパンダを取り上げないのも不自然じゃないか?」。……
結局収録時には、「中国の『国家間の贈り物』といえば、古くは唐の時代に則天武后がパンダを贈った事が有名ですが、…」と、中華人民共和国とは関係ないパンダ外交が取り上げられてました。中国のテレビ製作者の、危機回避能力はすごいと思いました(笑)。

打ち合わせも終わりに近づいたころ、プロデューサーが「もしあれば、収録時に民族服を着てきてください」と。
朱迅がすかさず僕を指して、「あなたは例外ね。視聴者に“違うもの”を連想させるといけないから」。和服から軍服を連想するほどIQの高い視聴者がいるかどうか疑問に思いましたが、古い日本を連想させるのはよくないという判断が局内にあるのかなあ…。それとも“違うもの”とは、章子怡(チャンツィイー)が芸者を演じた事で中国で不興を買っている(+上映禁止になった)、アメリカ映画『SAYURI』の事を指してるのか…。謎は深まるばかりです。まあ、ここまでストレートに言われると、逆に気持ちいいやね。言われなくても和服なんか着ていくつもりなかったけど。否、和服なんか持ってないけど。
さらに、アメリカのゲストは「アメリカには伝統の民族衣装なんかないと思うけど、普段着で大丈夫ですよ」と言われて、へこんでました。これが原因ではないと思うけど、この子は本番出演を辞退し、収録には代役のアメリカ人が来てました。


さてさて、昨日は収録でした。でもあんまり書くことがないなあ。
手品があったんだけど、初めて横から手品を見ました。もう一生手品は楽しめません。夢を失いたくない方は、横から見ないように。
代役のアメリカ人は、“外国人一芸コンテスト”みたいなところにも出演した事があるらしく、ものすごいハイテンションで、何曲も歌ってました。歌手顔負けの美声で、もう彼の独壇場。観客が最優秀ゲストを選ぶのですが、万票一致で彼に決定しました。
あとは、んー…、見てのお楽しみという事で。まあ、別に大した事ないですけど。4月上旬のOAだそうです。日にちが決まりましたらまたお知らせします。
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by t-kume | 2006-03-22 13:53 | 日記・随筆

CORE OF SOUL

7日、擁和宮駅の西北角にある「糖果倶楽部」というカラオケ屋ともコンサート会場ともつかない所で、“CORE OF SOUL”のミニライブがありました。…と、いかにも知った風に書いてますが、僕は2001年に日本を出て以来、流行から遠く離れた所で生活してますので、実はこのバンドのこと、知りませんでした。すみませんm(_ _)m

主催は、日本国際交流基金会で、電話で予約さえ入れればタダで入場できるという気前のよさ。こう言っちゃあなんですが、「音楽を通して日本の文化を知ってもらいましょう」という慈善活動のようなものかなあ、タダだしそんなにすごい人は来ないんだろうなあと、タカを括っておりました。

が、すごかったです。感動しました。もう、一気にファンになっちゃいました。でも音楽ド素人の僕が批評するのもおこがましいので、“CORE OF SOUL”については公式ホームページを参照ください。
CORE OF SOUL公式ホームページ

三人組のバンドなんですが、ギターのソン・ルイ(宋锐?宋睿?)は、北京出身。12歳の時に日本に渡り、その後音楽をやり始め、バンドを組んで活動中とのことです。他の二人は日本人で、中国語ができないので、おとといのライブでは彼が通訳を務めてました。今回は一連のアジアツアーの一環で、北京にも寄ったということのようです。アジアツアーについては、ソン・ルイのブログをご覧ください。
ソン・ルイの亜州之旅

バンド結成後北京ライブは初めてとのことで、会場は「おかえり」ムードで大盛り上がりでした。国籍も国境を越えて、自分のやりたい音楽に生きる人々を見て、たくさん元気をもらいました。そしてその音楽に熱狂する観客を見て(僕もその一人でしたが…)、目頭が熱くなりました。

同じ人間なんだから、僕らはきっと乗り越えられる。
些細な事に、一喜一憂しないようにしないとなあ。

そんな事を考えた一日でした。(自己陶酔チックですが…)
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by t-kume | 2006-03-09 21:42 | 日記・随筆