筆者は北京で旅行を学ぶ大学院生。妻は中国人。明るい話題の少ない日中関係ですが、将来に向けて建設的な提案を行なっていけたらと思ってます。末永くよろしくです。
by t-kume
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麻生晴一郎さんに会う

ブログを通して知り合った、作家の(という肩書きでいいのかどうか…)麻生晴一郎さんにお会いした。麻生さんのブログで北京に来ているという事を知ったので、ダメもとで「うちに来ませんか?」と、お誘いを入れてみたのだ。お忙しいところ、わざわざお時間を割いていただき、木曜日の夜、我が家でお話を聞かせていただいた。三時間ほどの短い時間だったが、僕にとっては1学期分の授業を受けているような、内容の濃いものだった。

来ていただくことになった後、実はちょっと後悔していた。僕は麻生さんの本を一冊も読んだ事がなく、先輩に話を伺うインタビュアーとしては失礼だと思ったからだ。ただ、そんな僕の心配をよそに、麻生さんは僕のブログに予め目を通していてくださり、話したい事を準備していてくださったようだ。

学んだ事はとても多く、まだ完全に消化し切れていない部分もあるので、ここに全部を書くことはできないのだが、印象に残ったところをいくつか書いておく。

「『日中の』友好が必要だとして」そのために何が必要かとなった時に、「共通の話題」について交流するというお話があった。麻生さんは具体的に「民主」と「芸術」というキーワードを挙げられた。これは麻生さんの問題意識がそうさせたのであるから、もっといろいろなキーワードがあってもいいだろう。僕は麻生さんのように言葉にできないでいたが、日本語を教えているうちに「テレビゲーム」や「漫画」が、何かを突破するきっかけになるのではないかと漠然と考えていた。
そして、このようなキーワードを通してお互いを知るようになった人たちは、「反日」「嫌中」となった時に、「日本」「中国」というくくり方に違和感を覚えるのではないかということだった。そしてこの違和感が抑止力になるということ…。

反日デモの時、麻生さんはデモをその眼で見たそうだ。そしてデモを、「横浜スタジアムの横浜阪神戦」という言い方で表現していた。あまりにも適切なたとえで、他の言葉に置き換えると原義が壊れてしまいそうなので、そのまま引用しておきます。
今回のデモの際、日本では「政府がデモを野放しにしている」との批判が出た。だが、抑制を中国「政府」に求める事自体、すでにおかしいのではないか。民間に抑止勢力が育っていない事、その方がよっぽど問題ありなのではないか…。これは目からうろこだった。「民主」の問題とからめても味わいがある。

そして、麻生さんのブログにもあった、「インサイダーとしてしか活動し得ない政治評論」のお話。…が、これは書きません。「書きません」と書いておくことで、それが何かのメッセージになってしまうかも知れず、またそれを狙っているわけでもありますが…。

この他にも、たくさん興味深いお話があったのだが、特に「民主」の問題については、私の知識不足で吸収できない部分が多く、残念だった。中江兆民など、今後勉強して行きたい。

麻生さん、今回は拙宅にわざわざお越しいただき、本当にありがとうございました。そして、木曜日から予定が変わっていなければ、明日には日本へ帰国の予定ですね。どうぞお気をつけて。

それから、麻生さんに興味を持たれた方、ぜひ↓のリンクから麻生さんのページへどうぞ。
麻生晴一郎のページ

P.S.次の日起きてみてびっくり、500mlの“竹葉青”(山西省の汾酒に竹の葉エキスなどを加えて作られた酒)が空っぽになっていた。んー、これだよ。
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by t-kume | 2005-11-26 16:06 | 日記・随筆
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